歯を失ってしまった方へ
あらかわ歯科医院の
インプラント治療
インプラントとは?
天然歯に近い噛み心地と
外見を持つ義歯Chewiness close to natural teeth
インプラント治療とは、義歯治療の1つで歯を失ってしまった部分の骨にフィクスチャーと呼ばれるネジを埋め込み、ネジに土台であるアバットメント、そして人工歯を取り付ける治療方法です。
義歯の土台を骨に埋め込んでしまうため、他の歯への影響が少なく、歯が一本もない状態でも治療を受けることができます。また、噛み心地、外見ともに天然歯に近く、食事に支障が出たり、歯を見せて笑うときに気になったりすることがありません。インプラント治療は保険適用外の自由診療扱いであるため、保険適用の治療より高額の費用がかかります。
インプラント治療を得意
とする歯科医師による治療Treatment by a dentist who specializes in implant treatment
当院院長である荒川啓歯科医師は、インプラント治療を得意とし、ケンテック社のインプラントパーツの監修にも携わっております。骨や歯の状態から、インプラントを入れることが難しい難症例の患者様にも、可能な限り治療を行いますので、インプラント治療を諦めかけている方でも、まずはご相談ください。
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ケンテックインストラクターとして
荒川院長はインプラントの開発を行うケンテック株式会社で、各種指導や監修を行うインストラクターを務めています。スペシャリストの立場からインプラントパーツにも携わり、歯科医師に対してインプラント治療の指導も行っています。
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ICOI国際インプラント
学会認定医とはICOIは1972年に設立された国際的な口腔インプラント学会です。世界最大規模のインプラント学術団体で、認定医として認められるには、高い審査基準をクリアし、豊富な治療経験と実績が必要となる資格です。
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インプラント
YEARBOOK歯科専門の出版社であるクインテッセンス社において、インプラントの技術書でもある「インプラントYEARBOOK 」へ寄稿しています。進歩の早いインプラント治療ですが、学術面からも貢献できるよう活動しています。
矯正治療・
顎関節症治療などにも役立つIt also helps other treatments
インプラント治療の技術は矯正治療や顎関節症治療にも役立ちます。矯正治療においては、歯を動かすための固定源にインプラントを使用することがあります。それにより、歯の大きな移動ができ、抜歯の必要が無くなることもあります。また、顎関節症治療では、失った歯をインプラントにすることで咬み合わせが改善され、症状が軽くなることもあります。
あらかわ歯科医院の
インプラント治療 Implant therapy at Aloha Dental Clinic
インプラント治療の成功は
「治療」の前の「診断」にあり!
治療の前に「診断」をきちんとしなかったことで、治療後にトラブルを引き起こすケースは少なくありません。
たとえば、歯周病で歯が抜けてしまったケースで、第一に必要なのはなぜ歯周病になったかを診るということです。人間は自分の身体に不要になってしまったものを排除するようにできていますので、口腔内が「この歯はいらない」と判断すれば、抜けて当然だということになります。だから1本の歯でも噛み合わせを含め、全体のバランスを診ておかなければなりません。そうしないと、歯のないところに歯を入れるだけになってしまい、何の解決にもなりません。
最近では、さまざまなインプラント治療を目にする機会が増えました。インプラント治療というのは「歯を入れること」だと思われていることが多いようですが、そうではありません。「歯を入れることによって、機能を改善させること」が目的なのです。ですから、失った機能を得る手段を検討し、その結果として、インプラント治療が良い場合にインプラント治療を適応する、とお考えください。
総合歯科診療の考え
インプラント治療の際は、全体の噛み合わせや歯周病の有無、治療後のメンテナンスまで関係してきます。ですから、これらの一般治療もカバーできる総合歯科診療を行っている医院で治療を受けられるのが良いでしょう。
インプラントを入れたら終了という考え方は、治療後のトラブルの素です。なぜなら、インプラントは治療後のメンテナンスがとても重要だからです。当院では、患者様といつでも相談できる信頼関係を築きながら、長く歯を維持できるよう心がけています。
静脈内鎮静法を導入
インプラントの手術は通常の歯の治療と同様、麻酔を用いて行います。患者様によってはドリルの振動音や恐怖心をお持ちの方もいらっしゃいます。
そこで、静脈内鎮静法を施すことで、恐怖心を軽減することができます。これは、鎮静剤を静脈内に投与し、リラックス状態にする麻酔法です。
治療中は、生態モニターを利用した全身管理(血圧・心電図・酸素飽和度の測定)を行い、体に異常がないか常に確認をしています。当院では、歯科麻酔医がインプラント手術に適した麻酔を行います。
歯科用CTをいち早く導入
当院のインプラント治療では、治療計画を立てる際やインプラントの位置を確認する際に歯科用CTを使用します。歯科用CTとは患者様の口腔状態を3次元で撮影し、骨や歯の状態を立体的に見ることができる検査装置です。インプラント治療をはじめ、歯周病治療、根管治療(歯の根の中の治療)、顎関節治療等を行う上で一番大切なのは、正確な診断です。その正確な診断を行う上でCT装置は不可欠な時代へと変化してきております。患者様の口腔状態を正確に把握するために歯科用CT撮影装置を使用する事で、口腔状態をより鮮明にとらえられ、治療効率がとても上がります。
今回当院で導入致しました「KaVo 3D eXam」は、院内における高画質な画像検査を可能にする歯科用コーンビーム3次元イメージングシステムです。歯科用CTの中では最上級機種であり、患者様の被曝量は従来の一般的なCTよりも少なくなっています。ここではこの素晴らしい装置についてご紹介いたします。
低被ばく線量での
撮影を実現
被ばく線量を最小限にするための様々な工夫が施されています。 スタンダードスキャン(H13×φ16cm、Voxel0.3mm)の撮影時間はなんと8.9秒。断続的なパルスエックス線により、実際の照射時間は3.6秒という短い時間に抑えることで被ばく線量を最小限にして撮影することができます。 お子さんなど撮影中に動いてしまうリスクのある不安定な患者さんには、180°のハーフスキャンで撮影時間を4.8秒に短縮することも可能です。
失敗を防ぐスカウトショット
プレビューで位置決めを確認することで再撮影を防止 撮影前のプレビュー機能により、位置決めを確認して撮影することができるので、再撮影のリスクを最小限に抑えることが可能です。エックス線の絞り機能により、関心領域を限定して撮影できるコリメーション機能は、撮影領域の高さを1mm単位で変更することが可能です。この機能により不要な被ばくを抑えます。
2Dパノラマ機能搭載
カボ3Dシリーズは、先進の3Dシステムでありながら、従来の2Dパノラマ撮影も実施できる一台二役のシステムです。 エックス線の絞り機能を自動でスリット状に変更し、パノラマ撮影の長所である低放射線量で全顎的な診断を行うことができます。
安全で確実な
画像情報を提供
安定性を高めるため、座位タイプによる撮影を採用しています。撮影時、患者さんのブレを最小限にするために、チンレストとヘッドレストで前後方向から挟み込むようにしっかりと身体を固定。必要に応じて使用できるヘッドバンドも装備出来ます。また、全周囲からの情報が得られるように、患者さんの周りを制限なしで360度回転して撮影することで、金属アーチファクトの発生を最小限に抑えた詳細な画像を得ることができます。
圧倒的な撮影領域
患者さんの症状や関心部位に応じて、上顎、下顎の片方または両顎、さらには顆頭の位置まで、柔軟に撮影領域を選択することが可能です。これはエックス線源を絞り込むコリメーション機能であるため、患者さんの被ばく線量を最小限に抑えることに繋がります。また、歯周治療において骨状態を3次元的に評価、正確な情報と下顎管のマッピングでインプラント埋入を計画など撮影法により様々な活用が可能です。
最大10年の保証期間
当院では、インプラント治療を受けた方に損壊、不具合などに対する最大10年の保証期間を設けています。
補償を受けるためにはいくつかの条件がございます。詳しくはスタッフまでお申し付けください。
保証期間PERIOD
- インプラント本体……治療終了日から10年間
- アバットメント・人工歯などの上部構造……治療終了日から5年間
保証条件CONDITIONS
- 治療終了後の当院の定期検診を
受診していること - 禁煙していること (喫煙をされている場合、インプラント本体、上部構造ともに保証期間が5年間になります)
保証対象外となる
ケースOUT OF WARRANTY
- 患者様の不注意や事故など、
当院の責任でない場合 - 治療後口腔状態に予期できない
変化が生じた場合 - 当院の指示に従わずに
使用した場合 - 定期検診を受診していない場合
治療の流れFlow
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カウンセリング
治療を行う前に、まず担当歯科医師によるカウンセリングを行います。インプラント治療の概要をご説明するほか、費用や期間なども含めて患者様の悩みや希望を伺い、大まかな治療計画を立てていきます。
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検査
カウンセリングを経て患者様が実際にインプラント治療を受けることを決断されたら、詳しい治療計画を立てるための検査を行います。
検査では、レントゲン、口腔内写真、歯科用CTによる画像検査を行います。それにより、歯並び・咬み合わせ、骨の状態などを確認し、実際にインプラント治療が可能かを診断します。また、歯型の採取などから、歯に対する力のかかり方などを考えたり、患者様の全身状態を確認したりして、口腔内のバランスを考えた治療計画を立てます。検査によって虫歯・歯周病が発見された場合は、手術前に治療を行うこともあります。 -
手術
インプラントの手術は2回に分けて行います。1回目の手術では、骨にフィクスチャーと呼ばれるネジを埋め込みます。手術時間は埋め込む本数にもよりますが、およそ30分〜120分ほどです。この段階ではまだ人工歯を取り付けることはできないため、必要であればプラスチックの仮歯を作り、人工歯を取り付けるまでこれを使用していただきます。
2回目の手術では、埋め込んだフィクスチャーが使用できるように、歯肉の形を作ります。周辺の組織が弱っていたり、痩せていたりした場合には、遊離歯肉移植や結合組織移植を合わせて行うこともあります。 -
人工歯の装着
フィクスチャーが骨と結合するまでには、およそ6か月ほど時間がかかります。フィクスチャーが安定した段階で、今度は人工歯を作成し、装着を行います。咬み合わせのチェックや調整を行い、インプラント治療は完了です。
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メンテナンス
インプラントをトラブルなく長期にわたって使用するためには、治療後の継続的なメンテナンスが大切です。メンテナンスの基本は、日々のブラッシングです。食後は磨き残しのないブラッシングを行うようにしましょう。また、安定して特にトラブルがなくても、年に1回は必ず定期検診を受けるようにしましょう。
インプラント周囲炎に注意Peri-implantitis
インプラント治療後にブラッシングや定期検診を怠ると、インプラント周辺にプラーク(歯垢)や歯石が溜まり、細菌が繁殖してしまいます。そうなると、歯周組織が炎症を起こし、溶かされてしまうインプラント周囲炎が発生する場合があります。
インプラント周囲炎は歯周病によく似た症状ですが、普通の歯周病よりも進行が早く、放置していると、歯周組織が吸収されてインプラントが脱落してしまうおそれがあります。インプラントのぐらつきや周囲の炎症が見受けられたら、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。
よくあるご質問
インプラント手術が行えない場合はあるのでしょうか? |
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重度の糖尿病の方、降圧剤を使用しても数値が安定しない高血圧症の方、心筋梗塞の既応のある方は、残念ながらインプラント手術には向きません。 |
術後の痛みや腫れはありますか? |
痛みを全く感じない方から、痛みが2日~3日くらいして出る方まで、様々です。痛み止めの薬を処方いたしますので、服用しているとだんだんに飲む回数が減り、痛みを忘れて行くようになります。 |
術後に歯ブラシはできますか? |
術後の傷の上を磨く事はできませんが、傷に関係ない部位は普通にブラッシングを行ってください。 歯ブラシが当てられないような所は、うがい薬を処方します。 |
何回ぐらいの通院が必要になるのでしょうか? |
通院回数は10回程度ですが、土台が歯の骨にしっかりと固定されるまでに数か月かかるので、通院は最低でも3か月はかかります。 |
妊娠しているのですが、麻酔は使用しますか? |
妊娠の可能性がある方、妊娠している方は時期を見直された方がよいでしょう。麻酔のほか、抗生物質と痛み止め等の薬も服用することとなるため、避けることが望ましいと思われます。 |
保険の適用はできますか? |
保険の適用はできませんが、「医療費控除」の対象になります。 |